2016年10月3日月曜日

豊かな水が支える──松本

2016.9.25【長野県】──「木曽路を歩く_1」

 次は「立山〜黒部」と考えていましたが、台風続きで安定しない天候のため、万が一の際も引き返せる木曽路を選びました。

 数年来体調が思わしくない父は、昨年末から完全看護の病院に入り、母・妹の負担が減ったこともあり、3年ぶりに遠出をしました。


松本市街


 松本を訪れた記憶は諏訪湖周辺の勘違いらしく町を歩くのは初めてで、関心を引く松本城や城下町の古い町並みは、戦火を免れたおかげとのこと。
 駅前の三ガク都(楽都、岳都、学都)をアピールする石碑を目にし、山並みや教育熱心な県民性と共に、旧 サイトウ・キネン・フェスティバル松本→現 セイジ・オザワ松本フェスティバルが、すぐに思い浮かぶアピールの上手さも教育のおかげかと。


 上は、四柱神社(よはしらじんじゃ)前の橋に下がる鍋敷き? カメラ背後のナワテ(縄手)通り(江戸期の風情を再現した観光スポット)付近で日曜に開催されるフリーマーケットの案内らしく、「何かやってそう」と目に止まる見事なアピールです。
 川の流れのはやさに「山間地らしさ」を感じるわたしと、日常的に接する地元の方とは生活のリズム感が大きく違いそうです。
 流れる様が見て取れない隅田川をせかせか渡るわれわれと、渓流のような流れをのんびり眺める松本の方との違いは、懐の深さ(気持ちのゆとり)との表現になるのか?


 以前、松本城(国宝)が深志城(ふかしじょう:湿地帯だったことに由来)と呼ばれた時分は、盆地に流れ込む川を濠に利用した浮城のような姿だったそう。
 松本駅の現住所が「深志一丁目」とされるように、駅前に限らず町中には多くの湧水が見られ、いく筋もの水路が残ります。
 J2リーグ松本山雅FCの試合があったらしく、EPSONのロゴ入りユニフォームを着た集団を見かけます。長野自動車道脇に並ぶEPSONの工場群には驚きますが、大量の水を必要とする精密機器製造には最適な環境のようです。
 生活や城を守り工場を誘致した、水に支えられた「水都」と呼べそうです。


追記──日ハム胴上げ投手も大谷!
 プロ野球において「エースで4番は無理」の常識を、くつがえそうとする? 若者の活躍に拍手です!
 今後さらに高まる期待に応えようと挑む気持ちは大切ですが、無理して故障しないよう(松坂は今期も復活できなかった…)見守りたい、と思ってしまいます……


追記──連続テレビ小説「とと姉ちゃん」終了
 雑誌制作に携わる者としては、題材とされた雑誌『暮しの手帖』のような「志」ある雑誌に参加してみたかった、と強く思うところです。
 発行人(社長)と編集長の関係が、夫婦のようなパートナーとして表現され、戦後は男女の協力によって築く時代とのテーマも見事に伝わります。そんなトップの下なら思う存分働けそうと思うも、現在は体制が変わったらしい。
 モノが豊かになりゆく過程は、年齢の高い方にしか理解できないにしても、振り返る機会を与えてくれたことが、本作の意義と感じます。
 平板な前半から視聴率が高かったのは、朝ドラ習慣が戻ったためではないか?

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